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Branding WINAR

まちにワイナリーをつくる。
論理的クリエイティブ思考が
新し
い挑戦を完成させ
物語にしていく

アメリカで出会った
美しい景色が人生を変えた

「Delivering Happiness」を社是に日々幸せを生み出すことに挑戦し続けている株式会社ブルーチップ代表の馬場憲之社長。 農業や飲食だけではなく、常にコミュニケーションとコミュニティーを拡張して創造を続けている。 そんな馬場さんが現在の事業を始めたきっかけはアメリカだった。
2007年、旅先のオレゴン州で訪れたキング・エステート・ワイナリー(King Estate Winery)。 そこはまさに映画のワンシーンのように美しく、豊かな風景が馬場さんの心を鷲掴みにした。広大な葡萄畑の空気に触れ、日本で同じ景色を自分の手で作りたいという強い衝動がブルーチップの始まりとなった。農業もワインの醸造も知らない馬場さんはそれからワインの勉強を始め、日本とオレゴンを往復する生活が始まる。

株式会社ブルーチップ 代表取締役 馬場憲之様

ワイナリー開業のために
はじめての葡萄植樹からの10

2011年、自身のワイナリーを作ることに動き出し、2013年初めて愛知県常滑の地に葡萄を植樹した。 2017年、その葡萄畑の横に〝サンセットを楽しみ歩く人の丘〟というコンセプトのレストラン「SUNSET WALKER HILL(サンセットウォーカーヒル)」をオープンさせ、今では常滑の絶景レストランとして多くのお客様に愛されている。 2007年にアメリカの美しい景色に魅了されてから10年の月日をかけて実現した。
ワインを勉強するためにオレゴン州に通うように渡米していた馬場さんは、また思いがけない景色をみる。 ポートランドの街なかでENSO Winery(エンゾ)というアーバンワイナリーとの出会いだ。 ダウンタウンにあり街の人々が気軽にワインを楽しめる。 そして都会の洗練された雰囲気とルーフトップで街の空気と都会の景色を楽しみながら仲間たちと時間を共有するアーバンワイナリー。 いつか都市型ワイナリーを自身でつくりたいというフラグが2014年に立った。 そして2020年、新しい出会いとチャンスがそれを現実のものとなった。

知多半島常滑にある「サンセットウォーカーヒル」に隣接している葡萄畑。ここではピノノワールやメルローなどの種類のほか、ブルーベリーやイチゴなども収穫されている。
サンセットウォーカーヒル
https://www.sunsetwalkerhill.jp/index.php

円頓寺、そしてvisknowとの出会い

アーバンワイナリー計画を
進めていたチーム

2018年、まちづくり事業や空家空き店舗再生を手掛ける、円頓寺商店街活性化の立役者である株式会社ナゴノダナバンクの市原正人氏とvisknow代表の広瀬憲一郎は、円頓寺にアーバンワイナリーを生み出す計画を進めていた。 アーバンワイナリーのコンセプトや意義をクリエイティブの観点とまちづくりの視点から企画書にまとめ名古屋市に事業内容の提案や協力依頼を行なったり、様々な知見をもつ人々の力を借りプロジェクトを進めていた。〝ローカルフードからローカルビバレッジへ〟〝民間事業主由来のクローズ・ソースからシェア運営由来のオープン・ソースへ〟愛知県内の農業と果樹園芸家と商業・産業の向上に向けて〝Farm to Grass of Wine〟そして次世代の生活の形を示唆する〝共有の拡大、シェアとオーナーシップ〟など思想のレイヤー設計を行っていた。

2018年12月に行政や各界の知識人に協力を仰ぐべくアーバンワイナリーのコンセプトと意義をvisknowが提案資料をつくり、ナゴノダナバンクの市原氏と精力的に動いた。

馬場社長、ナゴノダナバンク、visknow
円頓寺でついに繋がる

その頃円頓寺では「長野ワインフェス」というイベントが行われていて、馬場さん率いるブルーチップも円頓寺という場所で自社の常滑ワインを出品する機会を得ていた。 イベントに訪れるワイン好きな人たちとのコミュニケーションの中で、常滑で醸造したワインがどんどん飲まれていく景色に馬場さんは「円頓寺っていいな」という印象を持ったという。 そしてそれはENSO Wineryの鮮烈な空間を街でつくりたい気持ちが高まっていった。
ナゴノダナバンクとvisknowで進めていたアーバンワイナリープロジェクトが上手く進まない中、市原氏がアドバイスを求めて馬場さんに会いに行き、その時の馬場さんはこう言ったそうだ。「ワイナリーのアドバイスですか?そのアーバンワイナリー、僕じゃないとできませんよ。」その瞬間、全てが着火して回り出した。 アーバンワイナリープロジェクトが本当に始まった。

2018年12月に行政や各界の知識人に協力を仰ぐべくアーバンワイナリーのコンセプトと意義をvisknowが提案資料をつくり、ナゴノダナバンクの市原氏と精力的に動いた。

円頓寺の空き店舗をワイナリーに
レストランとデジタルルームを
取り入れる

名古屋市と経済産業省からの支援
DXを取り入れたワイナリー計画

プロジェクトがスタートするとクリエイティブも加速していった。ナゴノダナバンクの市原氏の調整で円頓寺の東に位置する空き店舗をアーバンワイナリーにすることに決まった。 3階建で屋上も使える。まさに馬場さんが思い描いたアーバンワイナリーの姿がそこにイメージできた。
このプロジェクトを語る上で特筆すべきポイントがある。 それは経済産業省からの支援を受けれたことだ。 疲弊している商店街が多い中でまちを活性化させる手法を探す一環として、アナログ+DXを組み合わせてプロジェクトを行うというプランが選出されたのだ。 ワイナリーとAI Labo(NTT docomo)で円頓寺商店街の人々の回遊と動きを数値化していくという試み。 言い換えれば経済産業省からサポートを受けているワイナリーともいえる。 1階が醸造所。 2階がレストラン。 3階がデジタルルームで屋上がルーフトップバー。 まさにアナログを土台にDXがビジネスを拡張していく様。この名古屋市と経済産業省への申請と承認には円頓寺商店街振興組合 理事長の田尾大介氏とナゴノダナバンクの藤田まやさんの功績が非常に大きい。

ワイナリー2階につくるレストランコンセプトを、何度もやりとりしてイメージや言葉を固めていく作業が続いた。
現代美術作家の中田由絵さんに架空の醸造家を描いてもらった。 人物もモデルは馬場さん。
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レストラン『commne』、アーバンワイナリー『WINAR』の誕生へ