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Branding Crèmer
商品開発やサービスの
知ることから始める
最初の打ち合わせからアイス人間になってしまった私は、毎日アイスクリームのリサーチが続きました。アイスの市場調査と国内海外のアイスクリームブランドの閲読。また贈答用に使われているであろう食品やECサイト、ブランドサイトの研究。それと並行して、アイスクリームを食べるためのプレゼンテーションに必要なカップやアイススプーン、パッケージもくまなく調べました。兎に角「膨大に、存在」です。知らないアイスやジェラート、贈答用食品飲料がネットをたたけば出てくるのです。
2023年4月11日火曜日。膨大に集めた資料や画像を象限に分類し必要な要素だけを抽出。新しいアイスブランドの指標となるようなイメージボードを作成し方向性の擦り合わせを行いました。
商品やサービスをブランド化させるための初期設計で必要なことは「誰のために」「何のために」「利益」です。この目的合理性の強度と理解の深度が高いと、やるべきことが明快になり、未来のロードマップが描きやすくなります。
括る・捨てるから見えてくる
ブランドのキャラクター
ブランドの初期デザイン設計は「括る・すてる」の技術の精度とリサーチ密度の高さが大きな鍵となります。大袈裟にいうとブランドキャラクター、生死の分かれ道です。帰納法やアブダクション、モデル分析という技術活用の範疇になります※。
「至高のアイスクリーム体験」という大きなテーマ。今回のプロジェクトに最適解な名前、容姿、性格、声質といったキャラクター設定をします。
ネーミングやロゴなどのグラフィックデザインはもとよりプロダクトデザインもいくつか手掛けました。
いい道具は手馴染みがよいのが特徴です。そしてアイスを食べていただくためのプレゼンテーションはプロダクトデザインに直結しています。
※気になる方は[ブランディングメソッド|ガーデニングアナロジー]をご覧ください。
アイスを食べていただく
プレゼンテーションは茶の湯に通じる
数歩先ゆく粋を演出する
Crèmerは厳選素材で作ったアイスクリーム。それを食べていただくためのプレゼンテーションにアイスクリームカップやスプーンを準備するのは至極当然です。
お茶を心から楽しんでいただくために、茶碗や掛け軸、茶花を用意して、厳選したお抹茶でたてた一服。至高のアイスクリーム体験は茶湯に通ずるところがあります。
今回のオリジナルプロダクトは、これまでにない形をつくり各製造メーカーでも前例のないトライです。よってさまざまな物語が生まれました。
カップは石川県、トップシールは京都府と大阪府。スプーンは新潟県。各業界のプロフェッショナルたちとのやりとりは気持ちの良いスピード感と呼応のやり取りで生まれたものばかりです。アイスクリーム体験を豊かにする道具たちをご紹介します。
これからがブランドの本当の始まり
ファンを増やしていく計画が始まります
「ギフトが喜びになる」この課題を私たちは、贈る人から受け取る人にメッセージをしたためる仕組みをECサイトに組み込みました。CrèmerウェブサイトはブランドサイトとECサイトからなる構成。スムーズな動線から、メッセージをタイピングしてもらい、メッセージカードに気持ちを印刷してお届けしています。想いが繋がるPreasure Gift(喜びの贈り物)です。
Crèmerはアイスクリームの創造と制作にたずさわる人々に大きな尊敬の念を持ち、アイスクリーム好きな人たちへアイスがCrèmer以前と以後のポイントになると大胆に宣言したAprès crème glacée (アイスクリーム、その後)をブランドのタグラインとしています。
ブランドは止まることなく、常にアップデートと挑戦を繰り返します。これから1人でも多くのファンを増やしていくために、すべきマーケティング施作のフェーズに突入していきます。ブランドを作り育てる。本当に長いロードマップが始まったばかりです。