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Lypo-C https://lypo.medsup.jp/
LYPO-C POUR LA BEAUTÉ
https://cosme.lypo-c.jp/ -
株式会社SPIC
代表取締役 芝田崇行様

株式会社SPIC
代表取締役 芝田崇行様
鎌倉に本社を構える株式会社SPICは、健康と美容を軸に、もの・人・サービスをつくるヘルスケアカンパニー。美容商材やサプリメントの商品開発、医療、美容分野でのコンサルティング、人材教育、全国に35店舗(※)を展開する美容サロン「SPIC Salon」のフランチャイズ展開など、多岐にわたる事業を手がけている。
※2019年12月現在
その中でも、近年特に注力しているのは独自の視点で開発したビタミンCサプリメント『Lypo-C(リポC)』だ。医療の現場で使われている、リポソームと呼ばれる超微細なカプセルに薬物を閉じ込め、細胞へ届けるドラッグデリバリーシステムをサプリメントに応用。ビタミンCをリポソーム化することで、ビタミンCの大幅な体内利用率アップに成功した。成分の含有量を謳い文句にするのが一般的だったサプリメント業界で、細胞に届く量(体内利用率)という新たな尺度を提示した『Lypo-C』は、愛飲者と売り上げを飛躍的に伸ばしている。
そして現在、『Lypo-C』の技術を化粧品に取り入れて、〝ビタミンCを体感する〟をコンセプトにしたコスメライン『LYPO-C POUR LA BEAUTÉ(リポCプーラボーテ)』を立ち上げ、2020年春のフルローンチに向け、コンセプトメイク、デザイン、プロダクトマネジメントを株式会社SPICとvisknowで進めている。

『Lypo-C』はビタミンCの体内利用率98%という、圧倒的な数字を実現した。

鎌倉にある「SPIC Clinic」では、健康と美容のための点滴療法が受けられる。
写真は院長の松村浩道先生。

「SPIC Salon」ではヘアスタイリングやメイク、スパ、ボディトリートメント、
健康プログラムなどを提供している。
SPICとvisknowが連携するきっかけとなったのも『Lypo-C』だ。『Lypo-C』は国際学会で反響を呼び、日本にとどまらず東南アジアや欧米各国の医師から引き合いがあり、SPICのビジネスをスケールしていったが、その過程で以前からvisknowの代表・広瀬と親交のあったSPICの役員が、芝田社長に「紹介したいデザイン事務所がある」と言って引き合わせた。
第1回目のオリエンテーションは本社がある鎌倉。「私が共有したかったのは、『Lypo-C』と『LYPO-C POUR LA BEAUTÉ』の技術的側面だけでなく、なぜ商品化を行うのか、この商品で伝えたいことは何か、そして事業を通して実現したい未来について。お互いぐったりするほど熱く語り合いましたね(笑)」と、芝田社長。
「有り難かったのは、オリエンテーションの度にvisknowさんが私の想いを咀嚼し、『LYPO-C POUR LA BEAUTÉ』のブランディングに反映してくれたこと。作っている側は自分の中で盛り上がってしまって、客観視するのが難しい。事業に理解共鳴したvisknowさんにアシストしてもらい、『LYPO-C POUR LA BEAUTÉ』の方向性が明確になっていきました」。

「もの・人・サービスづくりのすべてにおいて、熱量を共有することを大切にしています。それができるvisknowさんとのクリエイティブは楽しく、ワクワクします」と、芝田社長。

2020年春発売となる『LYPO-C POUR LA BEAUTÉ』のリヴァイタライズディープセラム(濃縮美容液)は、リポソームの特長を最大限に引き出した自信作。

微細な霧のような噴霧が顔全体を宇宙のように包み込むことを表現したヴィジュアル
まずvisknowが提案したのは、デザインコンセプト。『マチュア』という表現で、『LYPO-C POUR LA BEAUTÉ』は、良いものを知り、違いのわかる成熟した大人の女性へ向けた商品だということを言語化して明確にした。
次に取り掛かったのはブランドロゴ。第一プレゼンでは、『マチュア』を前提として『Lypo-C』のコスメラインという無限に広がるデザインの可能性を、どの方向性でフィットさせるかを定めた。「商品にかける想いや熱量は充分に分かち合ってきたので、上がってきたものを一目見てシンパシーを感じましたね」と、芝田社長は振り返る。
ロゴデザインを決定するため、SPICの社内で『マチュア』と合致する女性スタッフたちを集め、その声にも耳を傾けた。「マチュアといっても方向性はさまざまですので、意見は分かれました。最終的には女性たちの声を参考にしつつ、私のファーストインプレッションと、visknowさんからの『大切な人に贈り物をするならどれか? 』という問いかけの答えを根拠に、このロゴで進めていくことにしました」。
そこからはパッケージデザインやマーケティングのフェーズへ。SPICのマーケティングチームとも連携しながら、ブランドブックの作成、ECサイト構築などを進め、フルローンチに向けて動いている。

プレゼン最初のコンセプトワード

ブランドロゴ提案の第一稿。方向性を定めるために、あえて軸を最大限に広げたパターンの異なるデザインを提示した。

『LYPO-C POUR LA BEAUTÉ』のブランドデザインは、白とゴールドが基調。 細部まで神経を注ぎ、マチュアに向けたリッチな世界観を表現した。
『Lypo-C』と『LYPO-C POUR LA BEAUTÉ』は日本のみならず、ワールドマーケットを狙っている。
「すでに台湾では認可をもらい、30軒ほどのクリニックが『Lypo-C』の取り扱いをスタートしています。さらに現地の医師と手を組み、台北に『日本元気診所 Lypo-C IV Clinic』を開院しました。台湾以外のアジア圏、欧米への進出に向けても準備を進めています。『Lypo-C』で培ったリポソーム化の技術は様々な応用ができ、ビタミンC以外のサプリメントやセカンドラインの展開を構想中です。『LYPO-C POUR LA BEAUTÉ』も海外の医師からの関心が高く、海外進出を大いに期待できます。事業がスケールすればするほどブランディングが重要になりますので、国境を超えて私たちの世界観を広めるための全体デザインを、visknowさんと進めていきたいと思っています」と、今後の戦略を語ってくれた。
「これからの時代は、一人ひとりが自分の健康と美容を自分で掴み取る意識が大切です。一般的に何がよいか悪いかではなく、自分はどうありたいかを価値基準にすれば、誰もが〝美しい健康〟を手に入れられるのです。そのためにも、私たちはより一層パーソナルな提案を、体感できる形で提供したいと思っています」。SPICのフィロソフィーを日本から世界へ。株式会社SPICと芝田社長の挑戦は続いていく。

仕事で世界中を飛び回る、ジェットセッターな芝田社長。プライベートでもオリンピックセーリング競技のボランティア責任者、そして日本セーリング連盟の環境委員長を務めるなど精力的だ。
